当社の技術専門職員には、日々、生産者の方から農業全般に関わる相談があり、現場に向かって解決策を講じています。
先日、福岡県内で長年、葉物を栽培されているTさんから、相談の連絡を頂きました。
技術専門職員が現場を訪問した後、「おかげで元気が出た」との感想を聞かせて下さいました。
「なぜ元気が出たのか?」その理由を聞きたくて、Tさんの元を訪ねました。
Tさんは堰を切ったように語られました。
「30年以上、ほうれん草を作り、自負しているものもあった。しかしどうしても上手く行かなかったり、
今でも分からないことがある。
県外まで勉強に行ったが、腑に落ちないことがあった。先進地と言われる地域に負けたくないという気持ちも湧いていた。
何とかしたいと悩んでいる時に、知人が山本商店の職員を紹介してくれた。
彼は専門的な難しい話をしているが、これは机上の話ではなく、現場を分かっている人の話であり、
現場に生きる話だとすぐに感じた。
作物に必要なものは何か?いかに光合成をさせ、いかに呼吸を楽にさせるか?植物の生理とは何か?を明確に説明してくれた
全てが私の長年の経験(失敗・成功の裏付け)を納得させるものだった。
植物に手を掛け過ぎてはいけないが、どんな時に手を掛けるべきか?そのタイミングと理由もなるほどと思った。
肥料は使い方が重要であることを改めて考えさせられた。今後も相談を重ねながら納得いく栽培に取り組みたい。
今まで、いつも漠然とした不安があった。色んな事を想定しては、どうしていいか分からない事から起きる不安だった。
今は相談できる専門家ができたからその不安がなくなっている。
山本商店の専門の職員に相談するのが今は面白い。話が尽きない。
「俺もまだまだ出来るはずだ。これぐらい収穫したい」という目標、夢が持てたことも大きい。
今、私のもとに有機栽培に目覚めた若者が勉強に来たいと言っている。
私が教えることはないが、一緒に勉強しようと話している。
若者のためにも、私も農業の勉強をさらに深めて行きたい。
もし農業のことで悩んでいる人がいたら、一人で悩まずに、専門の職員に相談することを勧めたい。
彼の持っている知識、現場のデータに驚くと思う。
何より、話をしている中で、気持ちが楽になり、相談してよかったと喜んでもらえると思う。」
私はその後、Tさんと当社の技術専門職員が話をしている現場に同行しました。
熱く語る2人。農業は楽しいと喜び合う2人。お互いを称え合う2人。
物事を追及して来たからこそ、「面白さ」を分かり合える世界があるのだと思いました。
技術専門職員は、いつも「困っている人を助けることが出来れば・・・。」
と願いながら現場に足を運び、研究を重ねています。
どんなことでも構いません。お気軽にご相談下さい。
2020年01月19日 22:17